宮城県における公立高校の入試では、どのような合否選定が行われているのかをご紹介しています。
高校受験の予備知識としてお役立てください。
ちなみに宮城県では、平成22年度より県立高校の通学区域が全県一学区になり、
自分の進学したい高校を学区に関係なく選べるようになりました。
合否選定基準
以下は宮城県が定めた「令和2年度宮城県立高等学校入学者選抜方針」より抜粋しておりますので、ご参照ください。
第一次募集
- (1)
- 特色選抜
特色選抜では、学力検査点、調査書点及び面接、実技、作文の得点を合計し、その合計点を基に、調査書の記載事項を用いて総合的に審査します。審査対象者となるのは、特色選抜の選抜人数の120%から200%までの間で、各高校が定めた割合の人数です。
- (2)
- 学力検査
- イ)
- 学力検査の実施教科は、国語、社会、数学、理科及び英語とする。
- ロ)
- 学力検査の内容は、中学校学習指導要領の趣旨を踏まえ、基礎的・基本的なものを重視するとともに、生徒の多様な能力・適性等が評価できる適切な質と分量の問題になるよう配慮するものとする。
合格選定方法
令和2年度入試より、前期選抜と後期選抜を一本化し、第一次募集として実施する新しい制度が始まりました。
第一次募集では、共通選抜と特色選抜の2通りの選抜方法で合否を判定します。
- (1)
- 共通選抜
学力検査点(500点満点)と調査書点(195点満点)の相関図を基に、両方の満点に近い者を上位とし、共通選抜の募集人数分の合格者を選抜します。- ■
- 学力検査点(500点満点)
国語、数学、社会、英語、理科の学力検査点(各100点満点)
- ■
- 調査書点(195点満点)
国語、数学、社会、英語、理科については3年間の評定の合計
音楽、美術、保健体育、技術家庭については3年間の評定の合計×2
- ■
- 相関図での学力検査点と調査書点の比重は、次の5つの組み合わせの中から、各高校が学校・学科ごとに選定します。
学力検査重視 | 同等 | 調査書重視 | |||
---|---|---|---|---|---|
学力検査:調査書 | 7:3 | 6:4 | 5:5 | 4:6 | 3:7 |
- (2)
- 特色選抜
特色選抜では、学力検査点、調査書点及び面接、実技、作文の得点を合計し、その合計点を基に、調査書の記載事項を用いて総合的に審査します。審査対象者となるのは、特色選抜の選抜人数の120%から200%までの間で、各高校が定めた割合の人数です。- ■
- 学力検査点
国語、数学、社会、英語、理科の学力検査の得点を、各高校が教科ごとに定めた倍率によって算出し、合計します。
倍 率は0.25倍~2.0倍の範囲で、各高校が定めます。
- ■
- 調査書点
各教科・各学年の評定を、各高校が定めた倍率を用いて算出します。
倍率は、国語、数学、社会、英語、理科は0.25倍~2.0倍、音楽、美術、保健体育、技術家庭は0.5倍~4.0倍です。
- ■
- 面接・実技・作文
面接・実技・作文の配点については、各高校が定めます。