「大学入学共通テスト」は、従来の「センター試験(大学入学者選抜大学入試センター試験)」に代わって、2020年度から始まった入学試験です。入試センターが実施しており、国公立大学の一次試験として課せられます。
大学入学共通テストで重視されるのは、「自らの力で考えをまとめたり、相手が理解できるよう根拠に基づいて論述したりする思考力・判断力・表現力」です。
内容を理解するだけではなく、様々な問題に合わせて積極的に思考、判断したり、適切に表現したりする対応力が求められています。
試験方式とこれまでの流れ
大学入学共通テストは全問マークシート方式です。
当初の計画では一部教科の記述式問題の導入が掲げられていましたが、「採点体制の課題」や「自己採点の難しさ」などから導入が見送られました。
また英語の4技能(聞く・読む・書く・話す)の評価実現に向けて、当初は民間の英語資格・検定を活用することが予定されていましたが、これもいったん見送られました。
2025年度からの変更点
2025年度1月実施の大学入学共通テストでは、いくつかの大きな変更点があります。
まず出題教科は、現行の「国語」「地理歴史、公民」「数学」「理科」「外国語」に、新たに「情報」が加わります。
「地理歴史、公民」の出題科目は、指導要領改訂に伴って再編され、全教科合わせて7教科21科目の出題となります。
また国語の試験時間が、現行の80分から90分に延長され、大問が1問増える予定です。
私立大学の参加
1990年度にセンター試験が始まって以来、国公立大学だけではなく私立大学もセンター試験に参加できるようになりました。
現在の大学入学共通テストにおいても、多くの私大が共通テスト利用方式を実施しています。
私立大学の共通テスト利用方式は、国公立大志望者が併願校を受験しやすい方式でもあります。
気になる大学の実施状況をチェックしてみましょう。